2017年11月

「横浜と上海で世界の水素社会をリードする!【上海水素出張報告】」

上海から戻りました。食事もろくにとれないような弾丸出張でしたが、大変有意義な出張になりましたことに、横浜市上海事務所の斎藤所長をはじめ、横浜市国際局の皆さんのご尽力に心から感謝します

水素の話ですが、日本・横浜の取り組みは水素政策をこれから展開していく上海政府にガツンと響きました!

「水素政策は日本のガラパゴス」という風評が出ている中、僕は世界の中でも、特に中国の水素政策の動きに1年前くらいから着目していました。

英字ニュースで9月頃に上海が水素ロードマップを策定したと聞き、これはと思い、横浜と姉妹都市でありながら、今や人口2500万人、中国を代表する都市である上海の水素担当者と意見交換を行いながら、今はまだ世界レベルのプレゼンスを持つ、日本・横浜の水素社会の取り組みが上海にどう影響できるか、上海は水素に本気なのか?それを知りに伺いました。

上海市からは、経済情報化委員会新エネルギー車推進事務室、科学技術委員会ハイテク技術産業化処、経済情報化委員会外経処の水素責任者の皆さんと意見交換することができました。

まず、私から、日本や横浜における水素政策のプレゼンを30分程度させていただき、その後、意見交換をしましたが、やはり、確実に中国、そして上海の水素政策は動き始めていました。

上海は2008年まで燃料電池の研究開発に力を注いできましたが、2010年以降上海博覧会以降、国の政策として、純電動に重点が入り、水素がやや軽視されている感じがあったそうです。2010年から現在まで純電動が規模的には世界一になり、上海も電気自動車生産の大事な拠点になった中で、1年前から急に地方都市で水素が研究され始め、特に広東省で水素の産業サプライチェーン、湖南省(殊州Zhuzhou)、湖北省(武漢)での水素トラムなどの動きが出てきて、上海では、近年あまり進展がなかったところ、積み上げてきた技術を活かして、いかに全国への影響力を及ぼしていくか本気で市政府は考え、科学技術委員会、経済情報化委員会、国家発展改革委員会の3委員会合同で水素ロードマップを作成したということです。

しかも、このロードマップ作成に当たっては、国とも提携して行ったということから、おそらく中央政府も本腰を入れてくるものだと思います。上海市のロードマップでは、短期的には2020年までに5‐10の水素ステーション、FCV3000台、150億元(約2700億円)の市場規模を目指していますし、サプライチェーンの構築や研究開発、投資など、かなりの分野におけるロードマップを作成したようです。

しかも、既に、燃料電池やFCVそのものをつくれる企業が上海市内だけでも多数存在していて、環境面でも産業面でも水素社会形成を通じて成長が望めることは横浜に類似しています。

水素を通じた横浜と上海の相互関係の進化を、上海市側からも提案いただきましたが、まさに横浜と上海という姉妹都市が水素社会形成において手を結び、世界をリードしていく絵が目に浮かびました。この分野は、まだ日本・横浜に大きなプレゼンスがあります。上海市が関心を持つ政策分野はかなり少ないと思いますが、その中でも水素はまさにその1つであるので、新世紀の1歩先の姉妹都市連携として、水素社会の形成をともに進めていくことは双方にとって大きな利益があります。

横浜の取り組みは世界を動かします。まさにバタフライ・エフェクトです。

自由民主党神奈川県第19選挙区支部支部長
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