「人生100年時代に必要なセカンドキャリア「学び直し」支援。」
「敬老の日」 10人に1人が80歳以上に 総務省人口推計』2023年9月17日 NHK
18日は「敬老の日」です。総務省の人口推計で80歳以上の割合が初めて10%を超え、10人に1人が80歳以上となりました。
総務省が発表した今月15日現在の人口推計によりますと、日本の65歳以上の高齢者は3623万人で、去年と比べて1万人減り、比較可能な1950年以降で初めて減少しました。
男性は1572万人、女性は2051万人でした。
一方で、出生数が減っていることなどから、総人口に占める高齢者の割合は29.1%で、去年と比べて0.1ポイント上昇し、過去最高を更新しました。
このうち、80歳以上の人は1259万人で、去年より27万人増えて過去最多となり、総人口に占める割合が初めて10%を超え、10人に1人が80歳以上となりました。
また、働く高齢者の数は去年、912万人で過去最多を更新し、19年連続で増加しました。
去年の高齢者の就業率は25.2%と主要国の中で高い水準にあり、
年齢別では、
▽65歳から69歳は50.8%、
▽70歳から74歳は33.5%などとなっています。
総務省は「人手不足などを背景に、今後も働く高齢者の増加傾向は続いていくとみられる」としています。
敬老の日、各地域の敬老会に伺うと、敬老会の招待客を80歳以上にしている地域が多くあり、しかも、敬老会の運営を60代の皆さんがされている現状を目の当たりにしました。
報道にもあるように、65歳以上の高齢者で働く人口は912万人。25%の高齢者が働いています。
会社や役所の定年もどんどん伸びていますが、それでもまだ60歳になると定年になる人が多く、平均寿命が男女ともに80歳を超える中、定年退職後の20年間をどう生きていくのか、老後資金は最低2000万円とか言われても、そんなお金ないし、不安な方が多いと思います。
老後資金を考えると、消費より貯蓄と思うのは当然だと思います。不安定に生きているのに慣れている僕でも不安に思います。
僕の世代(40代)の多くがそんなことを考えれば、消費が増えるわけがありません。
一方で、今、定年退職を迎える60歳の皆さんを見ると、多くの方々が高齢者に全く見えませんし、もっと言えば、働き盛りのオーラがまだまだあります。
これから平均寿命が更に延びていく中、健康な方は少なくとも70歳まで働くことを前提に社会制度を変えていく必要があります。
そのためには、大学卒時点で学びを終えるのではなく、より一層、社会人になってからの学び直しが重要になります。
高校生を対象とした大学無償化より、社会人になってから学び直すことを支援していく方が、社会経験を経て、自分の好き嫌い、長所短所をよく認識したうえで学び直したほうが、自分の為にも、社会の為にもなると思います。
そうした社会では、学歴よりも何を学んだかが待遇の面でも評価され、高卒後無理して大学に行かなくていいので、若い方々の奨学金返済問題もかなり減っていきます。
老後は、自分にあった仕事でお金をもらいつつ、万が一の時には社会の支援がある。こうした安心感を確立していくことが重要です。