2024年1月

「能登半島の避難所より深刻な横浜市都筑区・川崎市宮前区の災害時トイレ事情」

令和6年元旦に発生した能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福を心からお祈りいたしますと共に、被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。

地震が発生してから1か月経過しても尚、1万3000人以上の皆さんが避難生活を余儀なくされ、3万5000戸以上が断水しています。

断水している地域ではトイレは流れませんし、水道は復旧しても、下水が復旧しなければトイレは使えないので、未だ多くの皆さんが水洗トイレを使うことができません。

テレビやネットでは避難所の様子が報道されていますが、断水の中でのトイレの問題が多くクローズアップされています。

『輪島市の避難所では、水を流せないトイレにし尿がたまって衛生環境が著しく悪化するケースも。避難する女性は「水がないので掃除もできません。はじめはきれいだったトイレが何百人と利用するうちにあっという間に汚くなりました」と話していました。』(NHK)

『「ひどいときは排泄(はいせつ)物があふれんばかりの量だった。座ったらつくんじゃないかと思うほど」
7日午後、珠洲市役所に避難していた女性(47)は過酷なトイレ事情を打ち明けた。
元日に同市内の実家で夫や娘3人と被災。翌2日から市役所の避難所に身を寄せた。市役所は、地震直後から各階のトイレを多数の避難者が利用。市職員が時折掃除していたが、排泄物の上に排泄物がたまって悪臭が立ち込めるようになった。
同市では5日ごろから各避難所で仮設トイレの設置が始まったが、女性は「水分摂取は控えめにしている」と疲労感をにじませた。』(産経新聞)

NPO法人「日本トイレ研究所」が2016年の熊本地震で避難生活を経験した200人余りを対象に行ったアンケートでは、「避難生活の初期においてもっとも困ったことは?(複数回答)」という質問に対し、62%の人が「トイレ」をあげ、50%だった「食事」を上回っています。

熊本地震、東日本大震災、今回の能登半島地震の被災地と都筑区・宮前区は、人口規模と人口構造が全く異なり、今までの被災地以上にトイレの問題が深刻になります。

特に、若い女性や子供が多い両区において、災害時のトイレ問題は一番のストレスになることが想定されます。

一方で、それらの被災地よりも、都筑区・宮前区の場合は家屋倒壊リスクや延焼リスクは少なく、頑丈なマンションも多いので、停電や断水になっても、避難所に行かず、プライバシーが守られる自宅で在宅避難をすることが推奨されますし、そもそも避難所に万単位の人を受け入れられるキャパシティはありません。

重要なのは、万単位の家族が在宅避難できるよう、プッシュ型支援が届かない最初の1週間、自宅で過ごせるような備蓄をいかに多くの皆さんがしていただけるかということで、そこで特に大切になるのは、トイレパックなど、トイレが流れなくても自宅で自分や家族だけのプライベートな空間でトイレがいけるという環境づくりです。

勿論、行政も更なる災害用トイレの備蓄や調達を進めますが、「どなたでも使っていただけなくてはいけない」トイレより、自分や家族だけの空間(トイレ)をいかに確保できるかということが都市部では極めて重要になります。

是非、自分や家族のことだけ考えていただき、トイレパックなどの備蓄をお願い致します。

自由民主党神奈川県第19選挙区支部支部長
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